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佐川銘木/ヤナセ杉

(2014-07-25)
ヤナセ杉のサンプルと最近つくっているコースター ヤナセ杉のサンプルと最近つくっているコースター
徳島県海陽町にある有限会社佐川銘木からヤナセ杉のサンプルを頂き約1か月半眺めていました。
大変に驚いたのです。年輪の細かさ、数十年は自然乾燥されているだろう木質の良さはこれまで見たことがない杉の銘木で、この杉の声を聴いていました。

日本林業は文化・芸術の視点がボッコリ抜け落ちて来た感があり、楽器・文化・芸術品に使用する貴重な樹木を保存し、日本の森林環境を保つという生態系保全の観点が育たなかったと言えます。
戦後復興の建築中心のその場主義で、結局は先進国には類を見ない森林は危機を迎えているのです。

木材が身体に良いというのは人間誰でも意識下にあります。しかし農業も林業も文化が伴なわないものは伝わらないし継承されにくいんだろうと思います。

推定でも10万人いるプロミュージシャン。アマチュアを含めると数百万人になる軽音楽愛好家の憧れのギターなどは全て外国木材産です。

日本列島の私たちの息子や娘が、心の叫びを音楽に変えようと夢見て毎年数万人首都圏にやって来て、数万人が夢破れ故郷へと帰って行きます。

彼らの声を世界に届けようとする時、何故森林国家なのに日本の森の声を彼らの腰に下げさせないのか?
時代の叫びの感性の基は『風土』であり山河であり、故郷であるはずです。

彼らが故郷に帰って、農林業に従事しようと思うのは、日本の生態系や森から生まれた楽器があったからだと何故思えないのだろうか?

このヤナセ杉は間違いなくギターの名器が出来る素材です。

楽器は銘木から生まれます。

木材を生活空間の中に取り入れようとするのは『心』の問題です。心を育むのは風土であり、自然~CREATION~から受けた感性を再現しようとする文化・芸術=『創造再生』です。

きっと国有林保全の問題にぶつかると思いますが、日本産木材で出来た楽器を奏で、夢のある森林国家を育む次世代を育てることを、このヤナセ杉を見ながら考えました。

佐川未緒さん有難うございます。

小見山